第175回例会ご報告
評判の高い佐藤康広さんの実演販売は明日4/9までそごう横浜店です。
広報しろいし4月号の表紙には、いつも楽しい作品を見せて下さる新山実さん登場です。
他の催事はこけしを買うサイトの催事案内をご覧下さい。
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今回もお天気が前日から不安、低気圧の衝突で全国的嵐の空模様。
交通の乱れもあり、各地から会長宅には欠席の連絡が続きました。
しかし、当日は思ったよりもずっとお天気がおとなしく、会場には新しい方2人、見学1人を含め、多くの人達が集いました。欠席の連絡を入れた会員も、時間になって思い直して出て来てくれたりと、会員30人、見学1人と嬉しい会を持つことが出来ました。

招待工人は、作並の平賀輝幸さんです。

七年前に来て下さった時は、謙次郎さん謙一さんもご健在で、三人で作っていたなぁとおっしゃっていました。父上の謙一さんが平成19年8月11日に64歳で、祖父の謙次郎さんはその数ヶ月後倒れ、リハビリをしながらの生活でこけしを作ることから遠ざかり、平成23年2月14日に93歳でお亡くなりになりました。急に一人で放り出された形になった輝幸さんは、美轆会のお仲間や周囲のお陰でここまで来れたとおっしゃいます。

古い時代の平賀家のこけしと共にご列席。
斎藤会長からは、秋田県湯沢市の阿部平四郎さんがこの2/25にお亡くなりになったこと、副会長の藤田さんが亡くなってからは副会長が空席だったこと、近々の予定などお話がありました。遠刈田こけし工人会の理事の交替などありましたが、佐藤一夫さんには工人としてとても良いこけしをお作りなので、こけしに専念していただくことがこけし会にとっても良いことであると考えます。新しい理事長の佐藤勝洋さんには、新人工人さんも一人弟子入りなさっておられ、少し若い世代への代替わりという意味も含め、今後の遠刈田こけしを盛り立てて行っていただける予感がします。
平井先生からは、NHKドラマ『アテルイ伝』の冒頭で、ガレキの中から出て来た物の中になんと今回の招待工人平賀さんのおじいさん、謙次郎さんのこけしがなぜか出て来たというおかしな写真や、

2/24の記事でご紹介したJRの会誌の表紙と関東カラーで特集された平賀さんの記事などのご案内がありました。また、一世風靡したドラマ『おしん』によって生まれた銀山温泉の「おしんこけし」があるが、10月公開予定の『映画おしん』ではこけしはどんな登場の仕方をするでしょう、など、面白い話題が提供されました。
アメリカの博士、ジェニファーさんが、もしかしたら日本に再度こけし研究にいらっしゃるかもしれないというニュース。4/20〜21に迫った土湯こけしまつりの話題、津軽こけし館での黄金週間イベント、皆が待っている白石全日本こけしコンクールも5/3〜5に近づいて来ています。
カメイ美術館さんからは酔人会「 粋 酔(すいすい) こけし 展 」が4/23(火)~7/7(日)に開催のご案内と、ギャラリートークが5/4(土)15時〜というご案内がありました。
ゲストには、こけし書物の編纂にも関わって著名でもある箕輪新一氏、庄子勝徳氏をお迎えします。予約不要、参加費は入館料のみですので、観覧ついでに是非ご参加下さい。

さて、お待ちかね、今回ご紹介したこけしです。
まず恒例の招待工人さん撮影タイム、会員から容赦ないフラッシュの嵐を浴びされ毎回たじたじの工人さんを見る楽しい時間です。

平賀さんも相当緊張され、硬い表情でした。おつかれさまでした。
作並こけしらしい胴のほっそりしたフォルム。
左は謙蔵型、ご本人のテイストを加味した作品です。

左も謙次郎型ですが、本来は大寸で青葉の為に特に小さく作ってくださいました。細かく手がかかるのでこれっきり作らないとおっしゃっていました(6寸)。
中は謙一さんも作っていた謙蔵型、謙一さんの遺作を元に作ってくださいました(5寸)。
右は山形から修行し終わって来たばかりの古い時代の謙蔵の作並こけしの写しで、筆の思うままに描かれた顔が素朴で郷愁を誘います(4寸)。

大寸と小寸の猫彩の違いなどもお話し下さいました。
えじこは謙次郎さんの写しだそうです。
中のこけしはまだ名前が定まっていないそうです。輝幸さんが作るふっくらした可愛らしい作品。
右二本は貞蔵型の細いろくろ線を使った胴模様を小寸に仕立てた作品。

渋い作品から現代的な作品、大寸から小寸まで、見事にバリエーションを見せて会員を楽しませて下さった輝幸さん。悪天候の中、本当にありがとうございました。
* * * * * * * * * * * *
他、今回の例会でご紹介したこけしです。
蔵王系の田中恵治さん(米沢)の岡崎栄治郎型。
ボリュウムのある美しいフォルムと華やかな猫彩を特注で6寸で作っていただきました。

更に三寸2本組の、可愛らしい作品も恵治さんの作です。

会場で独特の雰囲気を放ったこの作品は、これも会でお願いして津軽の阿保正文さんにお作り頂いた山谷権三郎型(山谷多兵衛型?)です。少し系統が違うのでとおっしゃいましたが、現在、山谷レイさんがお作りになっておられないので、ご無理お願いしました。モダンなデザインが現代でも色あせません。

長くなりましたが、第175回例会のご報告でした。
文字、情報の間違い取り違い、打ちミスなどございましたら、是非お知らせ下さい。
広報しろいし4月号の表紙には、いつも楽しい作品を見せて下さる新山実さん登場です。
他の催事はこけしを買うサイトの催事案内をご覧下さい。
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今回もお天気が前日から不安、低気圧の衝突で全国的嵐の空模様。
交通の乱れもあり、各地から会長宅には欠席の連絡が続きました。
しかし、当日は思ったよりもずっとお天気がおとなしく、会場には新しい方2人、見学1人を含め、多くの人達が集いました。欠席の連絡を入れた会員も、時間になって思い直して出て来てくれたりと、会員30人、見学1人と嬉しい会を持つことが出来ました。

招待工人は、作並の平賀輝幸さんです。

七年前に来て下さった時は、謙次郎さん謙一さんもご健在で、三人で作っていたなぁとおっしゃっていました。父上の謙一さんが平成19年8月11日に64歳で、祖父の謙次郎さんはその数ヶ月後倒れ、リハビリをしながらの生活でこけしを作ることから遠ざかり、平成23年2月14日に93歳でお亡くなりになりました。急に一人で放り出された形になった輝幸さんは、美轆会のお仲間や周囲のお陰でここまで来れたとおっしゃいます。

古い時代の平賀家のこけしと共にご列席。
斎藤会長からは、秋田県湯沢市の阿部平四郎さんがこの2/25にお亡くなりになったこと、副会長の藤田さんが亡くなってからは副会長が空席だったこと、近々の予定などお話がありました。遠刈田こけし工人会の理事の交替などありましたが、佐藤一夫さんには工人としてとても良いこけしをお作りなので、こけしに専念していただくことがこけし会にとっても良いことであると考えます。新しい理事長の佐藤勝洋さんには、新人工人さんも一人弟子入りなさっておられ、少し若い世代への代替わりという意味も含め、今後の遠刈田こけしを盛り立てて行っていただける予感がします。
平井先生からは、NHKドラマ『アテルイ伝』の冒頭で、ガレキの中から出て来た物の中になんと今回の招待工人平賀さんのおじいさん、謙次郎さんのこけしがなぜか出て来たというおかしな写真や、

2/24の記事でご紹介したJRの会誌の表紙と関東カラーで特集された平賀さんの記事などのご案内がありました。また、一世風靡したドラマ『おしん』によって生まれた銀山温泉の「おしんこけし」があるが、10月公開予定の『映画おしん』ではこけしはどんな登場の仕方をするでしょう、など、面白い話題が提供されました。
アメリカの博士、ジェニファーさんが、もしかしたら日本に再度こけし研究にいらっしゃるかもしれないというニュース。4/20〜21に迫った土湯こけしまつりの話題、津軽こけし館での黄金週間イベント、皆が待っている白石全日本こけしコンクールも5/3〜5に近づいて来ています。
カメイ美術館さんからは酔人会「 粋 酔(すいすい) こけし 展 」が4/23(火)~7/7(日)に開催のご案内と、ギャラリートークが5/4(土)15時〜というご案内がありました。
ゲストには、こけし書物の編纂にも関わって著名でもある箕輪新一氏、庄子勝徳氏をお迎えします。予約不要、参加費は入館料のみですので、観覧ついでに是非ご参加下さい。

さて、お待ちかね、今回ご紹介したこけしです。
まず恒例の招待工人さん撮影タイム、会員から容赦ないフラッシュの嵐を浴びされ毎回たじたじの工人さんを見る楽しい時間です。

平賀さんも相当緊張され、硬い表情でした。おつかれさまでした。
作並こけしらしい胴のほっそりしたフォルム。
左は謙蔵型、ご本人のテイストを加味した作品です。

左も謙次郎型ですが、本来は大寸で青葉の為に特に小さく作ってくださいました。細かく手がかかるのでこれっきり作らないとおっしゃっていました(6寸)。
中は謙一さんも作っていた謙蔵型、謙一さんの遺作を元に作ってくださいました(5寸)。
右は山形から修行し終わって来たばかりの古い時代の謙蔵の作並こけしの写しで、筆の思うままに描かれた顔が素朴で郷愁を誘います(4寸)。

大寸と小寸の猫彩の違いなどもお話し下さいました。
えじこは謙次郎さんの写しだそうです。
中のこけしはまだ名前が定まっていないそうです。輝幸さんが作るふっくらした可愛らしい作品。
右二本は貞蔵型の細いろくろ線を使った胴模様を小寸に仕立てた作品。

渋い作品から現代的な作品、大寸から小寸まで、見事にバリエーションを見せて会員を楽しませて下さった輝幸さん。悪天候の中、本当にありがとうございました。
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他、今回の例会でご紹介したこけしです。
蔵王系の田中恵治さん(米沢)の岡崎栄治郎型。
ボリュウムのある美しいフォルムと華やかな猫彩を特注で6寸で作っていただきました。

更に三寸2本組の、可愛らしい作品も恵治さんの作です。

会場で独特の雰囲気を放ったこの作品は、これも会でお願いして津軽の阿保正文さんにお作り頂いた山谷権三郎型(山谷多兵衛型?)です。少し系統が違うのでとおっしゃいましたが、現在、山谷レイさんがお作りになっておられないので、ご無理お願いしました。モダンなデザインが現代でも色あせません。

長くなりましたが、第175回例会のご報告でした。
文字、情報の間違い取り違い、打ちミスなどございましたら、是非お知らせ下さい。
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コメントの投稿
集まってほっとしました
国恵志堂さま、ありがとうございます。
朝9時台に猛烈な不豪雨と暴風があったので、あのままだったらこの半分も集まったか不安な日でした。
遠くの皆さんも、集まることができて嬉しいです。
若手の工人さんの力作が並んだ今回の例会、平賀さんもますます腕を上げられて素晴らしいです。
集まった会員もきっと嬉しかったにちがいありません。
朝9時台に猛烈な不豪雨と暴風があったので、あのままだったらこの半分も集まったか不安な日でした。
遠くの皆さんも、集まることができて嬉しいです。
若手の工人さんの力作が並んだ今回の例会、平賀さんもますます腕を上げられて素晴らしいです。
集まった会員もきっと嬉しかったにちがいありません。
賑やかになってきましたね!
心配された天気もまずまずで良かったですね。
青葉こけし会も女性の会員が増えてきて嬉しい限りです。
やはり工人さんの参加は良いですね。
輝幸さんの近作各種、作並の伝統をしっかり捉えた力作です。
恵治さんの栄治郎型、正文さんの権三郎型も良い出来です。
今後の活躍が期待されます。
青葉こけし会も女性の会員が増えてきて嬉しい限りです。
やはり工人さんの参加は良いですね。
輝幸さんの近作各種、作並の伝統をしっかり捉えた力作です。
恵治さんの栄治郎型、正文さんの権三郎型も良い出来です。
今後の活躍が期待されます。